夏休みになると、ひまわりは必ず訪れる。 大好きな祖父母が住んでいた小さな一軒家。 今年は初めて一人で訪れた。 3年前、離婚により女手一つでひまわりを育てることになった娘の好子を案じながら、先に天国で待つ祖母の元へ旅立った祖父。 一人っ子だった好子と、一人っ子の好子の娘ひまわりは、祖父母の思い出が詰まったこの家を手放すことができずにいた。 そして、そこは好子とひまわりの癒しの場所になった。