ひまわりは、サチの部屋で少し横になった。
海人を失った喪失感は大きく、ひまわりは、まばたきもせずにぼんやりとただ遠くを見ていた。


海人はお母さんの元へ帰れたのだろうか・・・


ふとそう考えた時、今日、海人がひまわりに話してくれた内容が次々と頭に浮かんできた。


「サチさん・・・」


ひまわりは起き上がり、サチを呼んだ。
サチは、ひまわりの横でひまわりが起きるのを待っていてくれた。


「サチさん、

海人さんは、僕はきっと死んだんだって言ってました・・・
ここに来る直前に、ミサイルを撃ち落とされたって・・・

でも、もし死んでしまっているならここへも来れないから・・・

だから、もし、本当に海人さんが消えたのだとしたらお母さんの元へ帰ってますよね・・・

自分の元いた時代に・・・」



きっとお母さんや妹さん達に会えている・・・
海人さんは絶対に死んでいない・・・