ひまわりを見送った後、海人は水道を探し冷たい水で顔を洗った。 ずっと脱ぎ捨てたかった軍服を上着だけ脱いでみた。 海人は泥と汗と仲間の血がしみ込んでいる上着をきつく丸めて水道台の上に置いた。 そして、持っていた手ぬぐいをしっかり洗いきつく絞って体中をふきまくった。 この星空の下、誰も僕を知らない。 何かの拍子に時間をまたいできてしまった僕は、今のこの幸運を神に感謝をするだけだ。 もう戦地には戻りたくない・・・