「今日、ひまわりちゃんから少し話を聞いたよ。

海人さんは突然この時代にやってきたって言ってたけど、それは本当かい?」


海人は、驚いてむせてしまった。


「大丈夫だよ。

私は変な目で見たりはしないし、それはそれで納得いくかもしれないから・・・」


サチは、また海人の事を凝視している。


「サチさん、本当に僕の言うことを信じてくれますか?

僕は自分の身に起きたこの出来事を、人に話す勇気が今でも持てないんです。
だって、僕だってわけが分からずに苦しんでいるから・・・」


海人は、これからこの時代で生きていくならこの事実は隠すべきではないかと、最近そう思っていた。


「海人君が話したくなければ、無理して話さなくてもいいんだよ。

話したくなったらいつでもおいで。
私はそういうことがあっても不思議じゃないと思ってる・・・

だけど、ここへ来たことであなたの魂は救われてるんだよ・・・

それだけは分かってあげて」