あの夏に僕がここへ来た理由




さくらはまだ納得できない顔をして、海人を睨みつけてこう言った。


「じゃ、ひまちゃんの気持ちは?」


ひまわりのことを話すさくらの声は震えていた。


「ひまちゃんがどんなに苦しんだか、分かってる?

一睡もしないで、海人さんをずっと捜しまわって、体壊しちゃって・・・
私は、ひまちゃんのことを、子供の頃からずっと見てきたから分かるの・・・

本当に、海人さんの事を愛してるって・・・

だから・・・
だから、簡単に、ひまちゃんを置いてかないでよ・・


海人さんの馬鹿・・・」


海人はひまわりの現状を聞いて、愕然とした。

海人を、夜毎、悩ませていたひまわりへの不安は的中していた。