あの夏に僕がここへ来た理由




「さくら、お腹すいたでしょ。

何が食べたい?」



「無理しないでいいよ。

今夜は果物でいい。
ひまちゃんも一緒に食べよう」


ひまわりはそれでもさくらに何かしてあげたくて、果物を使ってフルーツポンチを作った。


「ひまちゃん、海人さん、どこに行っちゃったんだろうね・・・」



「うん」


ひまわりは、また、泣きそうになった。


「今見つからなくても、きっと、いつか、ひまちゃんに会いに来てくれるはずだよ。
私は海人さんのことあまり知らないけど、でも、絶対、そうしてくれると思う。

あんなに正直でまっすぐな人、最近、見ないもん。
絶対会いにきてくれるよ。

ひまちゃん、大丈夫だから・・・」



「ありがとう・・・」




誰も何も知らない・・・
海人が、今、この時代という空間で孤独でいることを・・・