あの夏に僕がここへ来た理由




ひまわりは公園のベンチに座り子供達の遊ぶ様子を見て、少しだけ元気になれたような気がしていた。

これからどうしようかと思っていると、さくらから電話が入った。


「ひまちゃん、どこにいるの?」


さくらはホッとしたような声で聞いてきた。


「高台の公園に来てる。
でも、今から、帰るところ」



「よかった・・・ 
早く、帰ってきてね。
待ってるから」


そう言って、さくらは電話を切った。


ひまわりは、疲れて、何も考えたくなかった。
早く帰って寝てしまいたかった。

ひまわりの心も体も、現実から目を背けたがっている。
海人を捜すことさえ足取りが重くなっていた。


やっと自分だけの太陽を見つけたひまわりは、今は真っ暗闇で生きているのと同じだった。

海人さん、早く帰ってきて・・・
陽の光がないと、ひまわりは死んでしまうんだよ・・・