海人は、目の前にある海へ降りて行った。
日陰を見つけそこに座ってぼんやりとしていると、ひまわりに会いたいという気持ちがまた海人を襲ってきた。
良平は、ひまわりの家とここは5キロほどしか離れていないと言っていた。
海人はこの海沿いの道を歩いて行けばひまわりの家まで辿り着けるのではないかと思い、とっさに立ち上がり歩き出そうとした。
だけど、海人は良平と約束をした。
その約束は、踏み出した足を元の位置に戻してしまうほどの大きな力を持っていた。
ひまわりのこれからを考えた時に、僕の存在はいつかは邪魔になるだろう。
今の僕に、彼女を迎えに行くことは到底無理なことだ。
僕が、僕自身を一人前と認めなければ・・・
でも、いつになるかは分からないけれど、僕は、必ず、ひまわりを迎えに行く。
僕がこの時代にいる限りは、絶対にあきらめない・・・



