「なんか、不思議な子だね~。
お前さんを見てるとなんだか懐かしい気持ちになるよ」
「あ、そうですか・・・」
海人は返事に困った。
「朝は6時から12時まで働くこと。
そして、3時まで昼休みでそこから夜の9時まで働いて、1日4000円だよ。
朝と夜の食事はここで出す。
部屋は、一番奥の部屋を使ってかまわない。
どうかい?
世間は賃金が安すぎるって言うんだけど、うちはこれが精一杯なんだ。
日給4000円を書いたら、誰も来ないからね」
その人は笑いながら僕に聞いてきた。
「あの、従業員は他にもいらっしゃるんですか?」
「いないよ。
私とあなたの2人だけさ」
また、大笑いしている。



