あの夏に僕がここへ来た理由




話したいけど、話せない。
分かってもらいたいけど、分かってもらえない。

海人の存在を守ってあげられるのは、私しかいない。


海人の心情を思うと、ひまわりは涙がこみ上げた。

そして、ひまわりはこれ以上ここに居る気になれなかった。
更衣室に向かい外の水道で足を洗っていると、良平が走ってきた。


「ひま、いい加減にしろよ」


良平の声は聞こえたが、ひまわりは返事もせずに更衣室に入った。
帰る準備をして外へ出ると、さくらに浩太までひまわりを待っていた。


良平は遠くで誰かと電話で話している。