あの夏に僕がここへ来た理由




「良ちゃん、やめて。

海人さんの事、何も知らないくせに。

私が、好きでやってるの。
海人さんの力になりたいだけなの」


ひまわりは、良平に真実を話したい衝動にかられたがグッと堪えた。


きっと、誰一人、信じてはくれないだろう。
時代を超えてきたなんて・・・


「あいつの事がそんなに好きなのか?」



「うん」


良平の顔は険しく今まで見たことがない表情を浮かべている。


「ひま、俺はやっぱりやめた方がいいと思う。

あいつから離れなきゃダメだ。
ひまが言えないのなら、俺が言ってやる」



「良ちゃん、いいかげんにして。

もう、私達の事はほっといて」


ひまわりは浮き輪から離れて岸の方へ泳いで行った。