その日はいつものようにゲームをしていた。

「ああ、もう!全然駄目だ!」

熱中するあまり、テレビの真ん前でやってたわたしは、自分の出来なさ加減に呆れてパタっと後ろに倒れた。

「ヘッタクソだなあ〜〜」

倒れた先にいっくんの背中。

いっくんはそのままわたしを引っ張って後ろから抱きしめた。