【短編】ベランダを超えて



「キス……して…」

熱を感じる顔を上げていっくんを見ると、驚いた顔でわたしを見ていた。

「なにそれ、なんでそんな事言っちゃうの。」

「えっ。」

「ずっと欲しかったんだ。大切にしようと思ってたのに。そんな事言われたら、俺、もう駄目だよ。」

困ったように笑うと、顔を近付けて、軽くキスをしてくれた。