【短編】ベランダを超えて



軽く髪をといて、いっくんの隣に座った。

借りてきた映画は恋愛ものだった。

終盤になるにつれて、濃厚なラブシーンが繰り広げられる。

こ、こんなの、予告で流れてないよ!

なんだか恥ずかしくなって、顔を手で覆う。

エンドロールの音楽が流れはじめた頃、いっくんはわたしに言った。

「ちぃ、あんなの見たがって、意外とエッチなんだね。」