【短編】ベランダを超えて



「何年も幼馴染やってるんだったら分かるでしょ。」

照れ隠しに言った言葉は、あまりの可愛げのなさに自分でも驚いた。

いっくんは屈んでわたしと目線を合わせる。

「それは流石の俺でも言ってくれなきゃ分かんないな。」

全てを悟ったように笑うから、悔しくて、でもやっぱりわたしはこの人が好き。

「大好きだよ、いっくん。」


そう呟くと同時に、甘いキスを落とされた。