【短編】ベランダを超えて




なんだろう、とそわそわしながら夕食とお風呂をすませ、ベランダに出てみる。

いっくんは向かいのベランダに既に居た。


「話って?」

「なんで、付き合ってもない男と抱き合ってたの。」

滝瀬くんのくりっとした目とは違う、切れ長な目で見つめられる。

「なんで付き合ってないってわかるの。」

「何年幼馴染やってると思ってんだ。そんくらいわかる。」

ああ、こないだのじゃ誤魔化しきれてなかったのか。


「こ、告白されたの。今日。」

「それで?オッケーしたの?」

「なんでそんなこといっくんに言わないといけないの。」