「ありがとう。送ってくれて。」

「いいんだ。俺が送りたかったから。」

ちょっと遅くまで長引いちゃった委員会の帰り、同じ委員の滝瀬(たきせ)くんに家まで送ってもらった。

「あのさ…もしよかったらなんだけど、また委員会の日、一緒に帰ってもいいかな?」

甘いマスクの彼に、遠慮がちにそう聞かれた。

「ええっと……」

「あれ、ちぃ。今帰ったの。」

わたしが返答に困ってるところに入ってきたのは、お隣のいっくん。
わたしより3個上の大学生2年生だ。