「300円のお釣りです、ありがとうございました」


「……」


朝からコンビニの店員のテンション高めな挨拶から逃れるように店を出た。


季節は10月。


空はまさに秋晴れと呼ばれるほどどこまでも澄んだ青空が広がっていた。


俺は手慣れた手つきで番号を選び出すと、発信のボタンを押すとスマホを耳に当てた。