きらら「何か、不思議な夢を見ていたの。」

ユミ「夢?どんな夢を見ていたの?」

きらら「野武士がね、急に私の前に現れて、
私の目をじっとにやけ顏で見つめながら
ひたすら札束を数えているの。」

ユミ「野武士が札束を!?」

きらら「ええ。野武士が札束を
これみよがしに数えるの。」

ユミ「野武士がこれみよがしに札束を!?」

きらら「ええそう。それで束を
数え終わったら再び最初からにやけ顏で
数えなおすの。」

ユミ「野武士が再び札束を!?」

きらら「ええそうなのよ。
一番最後の1枚は、強くペチンと弾いていたわ。」

ユミ「野武士が一番最後はペチンと強く!?」

きらら「ええその通りよ。
それをおおよそ4、50回ほど繰り返した時
その武士が辻斬りにあって
目の前で惨殺されるの。
それはもう悲惨な光景よ。
血を血で洗う、そんな古き良き
大日本帝国の
真の顔が垣間見えた気がしたわ。」

ユミ「野武士が垣間見えたのね!?」

きらら「ええ、すべてあなたの言う通りよ。」