喫茶よもぎ屋が全焼した。



原因は、例の恰幅の良いマスターの
寝タバコだった。


悲報を受けた私とイモムシは
現場へ急行した。


不思議と笑いが止まらなかった。

隣では大粒の涙を流すイモムシ。


「なぁに虫ふぜいがさえずってんだよ」
「何それ粘液?」
「出てるの粘液?」
などと私が言い、喧嘩になったのです。

それも良き思い出になるのか否か
それはもう神のみぞ知るといった
ところであろうか。

それはどうだろうか。