「あ、あれ?お母さんとお姉さんと銀河は?」
まあ、俺にとっては二人きりも嬉しいんだけどな
「うーん、よく分かんない!なんか2人にしてくれた気がする」
「はぁ?気がする?」
「何笑ってるの~」
「ごめん、ごめん」
「あ!そうだ、クッキー!食べる?」
うん、ずっと気になってた
サクッっと、ちょうどいい固さ。なんだけどさ…
「どう?私一人で作ったんだよ!?」
「…花華、なんか間違えた?」
「え?…あ、ほんとだなんかしょっぱい」
塩と砂糖を間違えた味、ではなさそうだし
ん?なんかバターかなりいれた?
「あ〜バター適当にいれちゃった」
“ぷっ!あはははは!”
もう我慢できない花華、面白すぎ
おいしいクッキーより、しょっぱいクッキーのほうが花華らしいし
最初のほうは照れてた花華も、だんだんと笑い出す
もう彼女のクッキーはずっと忘れないと思う