「大丈夫?
…泣きそうなのこらえてるように見えるけど」
「だいじょうぶ」
す、するどい
だって、蓮が…蓮が目の前にいた
また少し背が伸びた気がする、蓮はかわらずかっこいい
開始のホイッスルがなって、試合が始まると
林先輩と綺世ちゃんからの部室を掃除してという視線が伝わってきた
見たかったなあ
いやだめだめ、これは私が悪い
なあんて思っていたら涙がでてきた
「ふぇっ…うっ…」
なんで私なのー!!
もうもう!我慢の限界〜!
いやちがう!私が悪いんだった!いやでもさあ!
「もーっ…れっ、んの、ばか」
いやまって私さっきから、
蓮に会ったときの自分の感情をぜんぶマネージャーの2人と蓮に八つ当たりしてる気が…
「…もーっ、はやくっ終わらせて試合見る〜」
…私はさっきから誰としゃべってるんだ
文句を言いながら片付けをして、部室を出るとちょうど前半終了後の休憩の時間だった
…っ!
蓮と目が、あったような…
「久下、泣いてた?」