大切なきみへ






マネージャー室に入ると、



「ねぇ遅くない?

てかまだ奏くんと登校?」




「男好き、さっさとドリンクの用意してきて」


なんていうあおい先輩とあやせちゃんの声が耳に入った、



「分かりました!」


気にしない気にしない、


「あ、待ってよ。昨日休んだでしょ。

もちろん昨日のぶんも働いてよね」



「試合の前半、スコアつけてる間マネ室の掃除よろしく」


「分かりました」



休んだから文句言えないなぁ、

…というか正論です



なんて思いながらドリンクを作っていると、


「わっすいません」


「すいません」


懐かしい、聞き覚えのある声が聞こえた、


「…蓮?」





「…バスケのマネージャーしてんの?」


そりゃあ驚くよね、


「うん。」


「なんでだよ、


…弓道は?」






「できなくなっちゃった」




…うまく笑えてるかな



「久下ー」


三浦くんに呼ばれて、にげるようにその場を去った



ありがとう、三浦くん

三浦くんの背中にそっとそう言った