「もしもし」
『やっとでた。俺、彗だけど』
「…彗先輩?」
その知らない番号は彗先輩だった
『お前俺の番号登録してなかったろ』
「ごめん 忘れてた」
『まぁ いいよ。』
「どうしたの?」
『…俺 さり気なく励ますとか苦手だからもう言っちまうけど』
「うん」
何だろ改まって
『瑛人がごめん。お前傷つけたよな』
「!!…しっ…てたの?」
『うん何となくお前ら見てて付き合ってるのは気づいてた。でもまさか 桃子とまで付き合ってるとは気づかなかった。』
「桃子と…そ、その…付き合ってるっていうのはどうやって知ったの?」
付き合ってる。口に出すと余計に苦しくなる
『瑛人から聞いた。その後桃子に聞いたら泣きながら杏子に悪いことしたって言ってた。』
私との事は絶対秘密で
桃子にも同じこと言ってたのに…
桃子と付き合ったことは彗先輩に言ったんだ
「…そっか。」
やっぱり桃子が本命で私は浮気相手だったってことになるんだよね
自分の中で認めたくなくてうやむやにしてた現実を遠回しに突きつけられた。
『ほんとごめんな』
「彗先輩が謝らないでよ。桃子は私と瑛人先輩が付き合ってるって知らないんだよね?」
『うん。知らない』
「じゃあ…そのことは桃子には言わないで。桃子の中で私は瑛人先輩に片思いしてるままにしててください。」
『でも それじゃお前がっ「いいの!」』
「私が身を引けば丸く収まるんだから」
そもそも私なんかが相手にされるわけなかったのにね。
自惚れてたよ。
桃子を傷つけちゃった
大切な友達を失っちゃった
『…わかった。』
「ありがとう。心配してくれて」
『無理すんなよ。なんかあったら言えよ』
「じゃあね」
彗先輩はこんな私を心配してくれるんだね
もう 瑛人先輩 彗先輩とは関わらないでおこう
桃子とも友達には戻れないよね
こんな事になるなら恋愛なんてもうしたくない



