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電車から降りると目の前のイスに
桃子とその隣に瑛人先輩が座っていた。
瑛人先輩がいる。
きょう誕生日って知ってたのかな?
もしかして会いに来てくれたの?
「杏子〜!」
ニッコニコ笑顔で私に飛びついてくる桃子
「はいこれ!お誕生日おめでとう」
「えー!!!!桃子〜!!ありがとう」
桃子は私に誕生日プレゼントをくれた。
サプライズにしてたんだ〜
すごく嬉しい
「杏子きょう誕生日なんだな。おめでとう」
「瑛人先輩 ありがとう」
そうだよね。
言ってないんだから知らないよね私の誕生日なんて。
少し期待した分 がっくり感が増す。
「何で瑛人先輩もいるの?」
「たまたま桃子と一緒になって杏子が誕生日って話になったから杏子を待ってた」
"待ってた"
その言葉だけで喜べる私は重症だ。
「瑛人先輩も杏子も私の家に来て〜」
桃子の家は駅からすぐ近くにある。
「迷惑じゃないの?」
「大丈夫だよ。いまママ仕事でいないし」
「じゃあお邪魔しようかな!瑛人先輩は?」
来るのかな?
桃子の家に瑛人先輩があがるっていうのは複雑だけど瑛人先輩と一緒にいたい。
「行くよ」
「そうこなくっちゃ。さ!行こ行こ」



