あなただけを思い続けたかった。(仮タイトル)


きゃー!夏休み瑛人先輩に会える!!!

これだけで私のどんよりムードが吹っ飛ぶんだから私は根っからの単純野郎だ。

「きょうは全校朝礼だから体育館に行くように。そのまま終業式もあるからなー」

廊下で先生が生徒たちを誘導してる。

こんなに全校朝礼とかが楽しみと思えるのは瑛人先輩のお陰だ。

「杏子〜またボーッとしてるよ。今日大丈夫?体育館行くよ」

「あ、あぁごめんごめん。はーい」

いかんいかん。いろいろ考えると周りが見えなくてボーッとしてしまう。

「成瀬先輩見つけれるかな」

「人数多いから見つからないかもね」

桃子が妙にワクワクしてるのはあしたから夏休みだからかな。

瑛人先輩のことを桃子と語りながら歩いていたらあっという間に体育館について整列も終わり長い長い校長先生の話しが始まっていた。

私は怪しくない程度に周りを見渡す。

あ…。見つけちゃった

どうやらこんな人の多いところでも瞬時に瑛人先輩を見つけることができる特技を私は身につけたみたいだ。

きょうもかっこいい!好き!

話したいな〜

〜♬~♪~♫

?!