あなただけを思い続けたかった。(仮タイトル)


次の日、杏平は電車に乗っていなかった。

その次の日もその1ヶ月後も2ヶ月後も杏平に会うことはなかった。

杏平…

「杏子!」

「瑛人先輩。おはよ」

今は6月。梅雨まっただ中で蒸し蒸しする。
毎日の雨にうんざりしてる。

この2ヶ月で私と瑛人先輩の関係は大きく変わっていた。あんなに拒絶していた瑛人先輩とわたしは普通に話をするようになった。どの女子たちより仲のいい自信がある。

「きょう バスケ部体育館?」

「おう!バレー部も?」

「うん。体育館の日!」

きょうも部活の時に先輩見れるんだ!うれしい。

この1ヶ月で私は瑛人先輩が好きという気持ちを認めていた。

「じゃあ、またな!」

「うん!また」

そうして私達はそれぞれの教室へ向かう。これから朝礼がはじまる。