あなただけを思い続けたかった。(仮タイトル)


 ——— まもなく電車がまいります。

「杏子~いくぞ」

「あ、うん。ばいばい!茉莉ちゃん。今度遊ぼうね」

「うん、あそぼ!ばいばい」

何か、瑛人先輩と一緒に帰ることになってる。

私たちは電車に乗り込む。空いてる席は無いので立ったまんま乗る。電車に乗ってしばらくすると・・・

「杏!」

私を誰かが呼んだ。でも、杏って私を呼ぶのは1人しかいない。

「杏平~。杏平も帰り遅いね?」

「俺も部活してるからな」

「そうなの?何部?」

「バスケ!」

「杏平がバスケ!?」

杏平がバスケをしてる姿が想像できなくて笑ってしまった。

「杏、バカにしただろ?」

「してなしてない!あはは」

「お前なあ。」

「ごめんごめん。あ!この人もバスケ部なんだよ!」

と、瑛人先輩を紹介する。

「あ、どうも!え?杏の彼氏?」

「ち、違うよ!きょうたまたま一緒になっただけ!先輩なの」

「あ、そうなんだ。俺、綾野杏平っていいます。杏がお世話になってます。」

「どうも。成瀬瑛人です。こちらこそ。お世話になってます。」

え、何か。火花散ってる?やっぱバスケ部どうしだから対抗心とかあるのかな。

「杏子、いくぞ。」

「え、ちょっ先輩?!」

瑛人先輩は私の腕を引いて杏平から離れていく。

「きょ、杏平!またね!」

杏平は驚いてるけど手を振ってくれた。

「先輩、何なんなの!電車の中だよ?!」