あなただけを思い続けたかった。(仮タイトル)


「はぁ・・はぁ」

「お疲れ。」

「先輩は余裕だね」

「練習でいっつも走ってるからね~」

予想していた時間よりかなり早く着いた。

「ありがとう。正直、怖かったから助かった。」

「お前、猫みてぇ」

「猫?なんで?釣り目だから?」

猫って初めていわれた。

「ツンツンしてるのにたまに素直じゃん。」

「それほめてるの?」

「俺はそういうとこかわいいなって思うけど?猫好きだし。」

「・・・」

なんだか恥ずかしくって何も言えなくなってしまった。

「あれ、照れた?かーわい」

「バカにしてるでしょー!」

「はははっ。やっぱり猫だ」

もー!!!!

「杏子~!」

「あー!茉莉ちゃんじゃん!なんでここにいるの?!久しぶり」

私の中学の同級生で高校は違う小園茉莉奈ちゃんがいた。この駅を使う高校じゃないのに。

「高校の友達の家がこの辺で遊びに来てた」

「そうなんだ!久しぶりだね!」

「卒業以来じゃん!てか、あの人は?すごいイケメンじゃない?!もしかして彼氏?!」

「違う違う!!!!!!学校の先輩。いいって言ったのに一緒に帰ってくれただけ」

「ふ~ん。」

茉莉ちゃんはにやにやしている。

「ほんとだからね?!」

「そうなの~?でもさっき見てたら杏子すっごい楽しそうに話してたよ?カップルいるわ~って思ったら杏子だったし。」

「楽しそうだった?」

「うん、お互い思いあってるんだろうなっておもちゃったよ。その先輩も杏子のこと大切って感じですごく優しい顔してた。」

「そうなんだ。」

客観的に見てそう思われてることに驚いた。

「でも、杏子は杏平がいたね」

「・・・うん。」

「あれ?もう好きじゃないの?」

「わかんないの。」

「そうなんだ。いまは悩み時なんだよ。青春なんてこれからだよ?全力でぶつかって後悔しないようにしなきゃ。」

「茉莉ちゃん」

「あ、迎来た!わたしここから車なの。乗ってく?」

「ううん、定期あるから大丈夫。ありがとう」

「そ?答え、出るといいね」

「うん。ありがとう。」