あなただけを思い続けたかった。(仮タイトル)


その後は何の問題もなく部活が開始され、午後7時30分に終わった。

「ありがとうございました!」

私は急いで着替えてダッシュで駅に向かう。

「先輩!さようなら」

部活の先輩に挨拶して全力ダッシュ。

学校から駅までは歩いて約20分。
電車の時間は8時10分。いまの時刻は7時40分。走れば間に合う時間だ。

「杏子!お前も8時の乗るの?」

同じような時間に部活を終えた瑛人先輩が走ってる私に話しかけてきた。先輩も私に合わせて一緒に走ってる。

「そうだよ・・・。じゃ、なきゃこんな、走んない・・」

走りながら話すと余計にきつい。

「ふーん、じゃ俺もそれに乗る」

「は?!・・・そう。じゃあ、お先に、どうぞ」

私は明らかに瑛人先輩の方が体力があるとわかっているので迷惑をかけないために先に行くようにうながした。

「時間も遅いし危ないから一緒に帰るよ。それに杏子、怖がりだし」

「い、いいよ。お・・・そくなるから」

「じゃあ、勝手についてくから気にしないで走って」

何を言っても無駄かもしれないと思い、私はあきらめることにした。
正直、いてくれるのは心強い。

「あ、ありがとう」

「素直じゃん。熱でもあんの?」

「もう!いい!ついてこないで!!!」

私はスピードを上げる。

けど・・・

「俺、男だよ?杏子には負けないよ」

簡単に追い連れてしまった。とほほ・・・・。