あなただけを思い続けたかった。(仮タイトル)


だから私は、直接告白する前に振られたようなもんなんだ。

でも、時間がたった今、少しだしぎこちないけど、話せるようになった。

私のことを“杏”って呼ぶのは杏平だけ。
特別なのかなって期待しちゃうけど。うぬぼれちゃいけない。

「あれ?杏子さんじゃない?」

「?」

突然私に話しかかてきた見知らぬ人。

私の通っている高校の制服を着てる。制服の下に体操着を着ていて、その色が紺色だから、2年生だ。

「あ、おれ瑛人の親友の深山彗(みやま すい)って言います。」

「あ、はい。」

「さっき瑛人と杏子さんが話してるときもずっといたんだけど気づかなかったよね?」

「はい、すいません。」

「ため口でいいよ。あと、名前も呼び捨てで」

成瀬先輩と仲良しってことはこの人もたらし?

「呼び捨てはさすがに抵抗あるから彗先輩って呼ばせてもらいます。私のことも呼び捨てでいいよ。」