あなただけを思い続けたかった。(仮タイトル)


「行ってくるね」

桃子には靴箱で待っててもらった。体育館まで付き合わせるのは申し訳ない。

ドアから体育館をのぞく。

バスケ部はまだ準備中だった。

「成瀬先輩!」

私がちょっと大きめの声で呼ぶと、成瀬先輩だけじゃなく周りの部員もこっちを向いた。何か、大きい声で呼びすぎたかな。

「お、木村」

「瑛人~また告白かよー。お前ばっかり」

「ちげーよ。」

そんな会話が聞こえてくる。

お礼を言うだけです。

「木村、もう大丈夫?」

「うん!何か、いろいろ迷惑かけてごめんなさい。」

「迷惑なんかじゃないから気にすんな。」

「じゃぁ、帰るね!ありがとう」

「おう!気をつけてな~杏子!」

ドキっ。