「荒木先輩に会いにくいから・・・保健室にいる。1人で行けるから、桃子たちは戻っていいよ。」

「一緒に行くよ。杏子1人じゃ心配。」

桃子には悪いんだけど、ちょっと1人になりたい。

「大丈夫だよ。もうすぐお昼休み終わっちゃうよ?」

「桃子、1人になりたいんだろ。行くぞ」

「わかりました。何かあったら、すぐ連絡してね!杏子の携帯持ってきたから!」

はい。と手渡しされた私の携帯。

「うん、ありがとう。ほんと、ごめんね。」

「先生には俺が説明しとくから。」

「うん、お願いします。」

私は保健室へ歩き始め、桃子と成瀬先輩は体育館に歩き始めた。

あんな必死な桃子、初めて見たな。

成瀬先輩も、今朝初めて話したばっかなのにこんなに心配してくれて。

悪い人じゃないんだね。

保健室につき、ベッドに入ると一気に睡魔が襲ってきた。

私はそのまま眠りについた。