しばらく時間がたって、冷静になって周りを見渡すと、ここは美術室。白い模型が置いてある。1体だけじゃない。何体も。
怖い。。。
もう私たちの試合はとっくに始まってる。
桃子、ごめん。
さらに時間は過ぎていくが恐怖心は消えない。
お腹もすいてきた。
美術室の時計はもう13時を指していた。
みんな今頃お弁当食べてるのかな。
あ!この辺でお弁当食べてる人いるかもしれない。
「誰かー!!!いませんか!だれか!」
・・・・・。
いないか。涙があふれてくる。
「もう嫌。怖いよぉ。」
言葉に出したらほんとにだめな気がして出さなかった。『怖い』
「何で。なんでこんな目に合わなきゃなんないの。」
あした誰かが美術で使うまで出られないかもしれない。
「杏子ー!!!!杏子いる?!いるなら返事して!杏子!」
「木村ー!!!!」
桃子?ともう1人いる。
「桃子!桃子!!!!!」



