あなただけを思い続けたかった。(仮タイトル)


私が打ったボールは見事に荒木先輩の前に落ちて決まった。

うっ、ちょっと気まずい。

「杏子ナイスキー!」

「も、桃子もナイストス!」

その後も私たちは順調に得点を決めていき、荒木先輩チームに勝利した。

―――― ピーっ!

「「「「「「「「ありがとうございました」」」」」」」」

お互い握手をして試合終了。

「杏子~!すごかったよー!かっこよかった!」

「桃子も!うまかったよ!勝ててよかったね」

勝った喜びに浸っていると、

「ねぇ。」

「わ、、、たしですか?」

私をしっかりとらえて睨んでいる荒木先輩が私をよんだ。

「ちょっといい?」

「っは、い」

嫌です。なんて言えないくらい荒木先輩が恐ろしかった。

「杏子。大丈夫?」

桃子が心配してくれる。

「うん、次の試合までには戻ってくるよ。」