弱虫男子

ダメだ。

やめろ。



頭が警笛を鳴らすのに

止まってくれない。



彼女は、俺の興奮を

吸収しようとするみたいに

穏やかな口調で話した。



「しょうがないなぁ。

でもやっぱりプリクラは

貼るべきだったよね。


ごめんね!」


ヘラッと笑った顔が

悲しくて、悔しくて、


どうしたらいいのかわからなくなった。



「いいよ。

貼らなくていい。」



彼女がちょっと周りを気にする。



「貼らなくていいから、


俺のこと好きって言ってみ?」