弱虫男子

ヤスの背中はやけに小さく見えた。


いや、もともと小さいんだけれど

そういうことじゃなくて、


なんだかものすごく謝りたくなった。


でも口に出せる言葉は見つからない。



ごめん。



情けなくて泣きそうだ。




俺はヤスの好きなソーセージパンを買って

声をかけるタイミングを掴めないまま

無駄に時間を過ごした。