弱虫男子

同じクラスにいて、

一年間一言も口をきかないって

いうのは


結構エネルギーが要る。



彼女をそんな風に

頑なにしてしまったのは俺だ。



あの時の記憶が蘇ってきて

ちょっとためらってしまう。



でも、自分のネクタイを

外し始めたナオミの手には


もう迷いはない気がして

俺もネクタイに手をかけた。