弱虫男子

お邪魔しますと言って

靴を揃えるために置いた

かばんの中から


青い袋がのぞいた。



自分の心臓の音が聞こえる。



「DVD?

借りてきたの?」



「そうそう!

これすっごく好きなんだ!」


彼女は嬉しそうに中身を取り出した。



彼女が好きだという映画を

見たくないわけはない。


彼女の好きなものなら

なんでも好きになりたい。



でも、今日じゃなくても

よかったんじゃないか?