弱虫男子

彼女の白くて、幅の狭い手の甲が

ノートの上をクリクリ動き回っていた。


握った濃いピンクのペンが



なんかヤラシイ。



あぁやだ。

こんな風に考えてしまうのが嫌だ。



自分の気持ちを

コントロール出来なくなるのが嫌だ。



恋ってたぶん、


「めんどくせぇよなぁ…」