弱虫男子

「関係なくないよ。

彼女だもん。」



「なんで?

好きなもん好きって言って

何が悪いの?


ねぇ!教えてよ。」



前川は立ち上がった。


ナオミよりも背が高い。

そんな発見をしていて



俺は立ちそびれた…。

ヤスなんか顔も上げそびれている。




そういや俺、

ケンカなんてしたこと無いな。


目の前の戦いは、俺のものなのに

俺はどっかよそ事のように

ふわふわしていた。