弱虫男子

「俺動くの面倒だから

お前と組むわ。」


ヤスが彼女を誘っていた。


「あ…」


いつも俺が女子から奪っていたせいで

彼女の相手はもういなかった。


同じグループの子達も

ヤスが誘ってくれてホッとしている。



嫌な思いをさせた。



でも物分りのいい彼女が

不満なんて言うはず無い。


わがままなんて聞いたことも無い。


他の子と仲良くしないでなんて

絶対言わない。




自分のキャラ忘れるほど

俺にハマってなんかくれない。



「あいつは大丈夫だよ。

早くやろうぜ。」


「うん!」


と返事した前川は

クラスの誰よりも子どもっぽく見えた。