弱虫男子

パジャマがわりのパーカーを脱いで、

制服に着替える。



彼女にも着れるように

ちょっと小さめを買ってしまったから


肩が張って脱ぎにくい。



パーカーから開放されて

羽織ったカーデガンも窮屈だった。




新しい一日が始まったことを

言い聞かせるように


温もりの残ったパーカーを

クローゼットに押し込む。