さっきの入学式で、部活はもう確定している


それは───吹奏楽だ


中学校では運動部だったから、詳しい事は分からないけれど、


入場の時に曲が流れた瞬間、何か電撃のようなものが体中を駆け巡った



それはきっと、私の本能が、直感的に判断したもので


あのファンファーレによって、音楽によって、

吹奏楽部へ誘(イザナ)われたのだ



ふと意識を現実へと引き戻すと、

いつの間にかHRは進んでいたらしく、

終わりの挨拶をしようという話になっていた


名簿で1番の人が号令をかける事になり、

少し気だるげに、けれど、どこか楽しそうに号令をかけていた