痛さに頭を摩りながら、

いつものように部室である音楽室へ入ると


「先輩、おはようございます!」

いつにも増して上機嫌な前川が、

とびきりの笑顔で挨拶をしてきた


「おー、おはよう」

俺もそう言って笑い返す


すると前川は何故か、俺の前にずっと立っている