何処までも愚図で、 意気地のない、 負け犬。 そんな俺を、佳穂が本気になる筈もないのに、 勝手に勘違いして、 一人自惚れていた。 自嘲しか、込み上げてくるものがない。 それが更に、やるせない気分にさせた。