「良いよ。その条件、飲もう。これからは君は俺の彼女。それで良いんだよね?」


「ええ。じゃぁ……」


「慧。そう呼んで、佳穂」


呼び方に困った風な佳穂に助け船を出し、こちらも呼び捨てにした。


「じゃぁ、慧君。宜しく」


こうして俺と佳穂の契約恋人期間はスタートした。





             ―ホオズキ―
                偽り