もしも君を愛すなら……。

涙が、頬を伝って、地面に落ちた。


まるで色褪せていた景色に、色が付いたような感覚。


曇っていた景色が、再び鮮やかに色付いたように思えた。


佳穂は顔を上げると、大粒の涙を流しながら、目を細めた。


俺が好きな、優しい笑顔を浮かべて、


「ただいま、慧君」


と言った。