【それでは、ゲームを再開します】


また、始まるんだ。

これは、いつまで続くのだろう?


全員が死ぬまで


そんな嫌な考えが頭に浮かんできて、私は慌てて首を振った。

【次は、プリクラを撮っていただきます。

1番写りが悪い人に制裁を加えさせていただきます。】

なにそれ、絶対誰かは制裁を与えられるってこと・・・?

その時、

「きゃあっ」

誰かがゲームセンターに倒れ込んできた。


だれ、これ?

「あたたた・・・」

ふわふわにかかったウェーブ。

パッチリとした二重の目。

悔しいけど・・・。可愛い。

「? ここはどこ?あたし、どうしてたんだっけ?」

多分この子も、いきなりここに連れてこられて、気付いたらここにいたんだろう。


「・・・ここ、ゲームセンターだよ。」

キッパリとした口調で柳沢が言った。

それから柳沢はゲームの内容を一通り話した。

ちょうど話し終えたところで、放送が入った。

【皆さん、プリクラへ移動してください】

・・・大丈夫。プリクラは慣れている。


【それでは、スタート】

私達は、我先にとプリクラ機に入っていった。

先に入ったのは、意外にも柳沢だ。

図々しいやつ。

「私が、センターよ」

グイッと柳沢を押しのける。

「きゃっ」

フン。お前なんて、オロオロしてりゃいいんだよ。

「それは、不公平かなって、思いますっ」

そう言ったのは、新米だ。

「しっかり話し合いで決めましょっ?あたし、小学校でそう習いましたっ」