「大丈夫ですか！？」


ふと、目を覚ます。

目の前には、警察らしき人たちが私を見つめていた。

その後ろには、私の家族が目頭を抑えながら立っている。

「ゔっ･･･。琉々菜ちゃぁん！」

ママが抱きついてくる。

「良かったァ、無事で！

全く、どこにいたのよぉ！

目立った傷はないようだから、早くオウチに帰ろうねぇ！」

ママの温もりを感じて、ほっとする。

すると、警察官がママを止めた。

「お母様。申し訳ございませんが、娘さんを帰すことは出来ません。」

「な、何でですか？」

「娘さんのお身体に、今もなお行方不明となっている少女たちの血痕が付いておりました。

娘さんは、少女たちと何らかの関係があるはずです。

しばらく、拘束させていただきます！」

「そんな！琉々菜を犯人と疑っているのですか！？

そんなこと、するはずないじゃないですか！

琉々菜は被害者です！」

「まだ犯人とは言っておりません。

ただ、疑わしき人物を、放っておくわけにはいきませんから。」

「そんなっ･･･！

お金なら、いくらでも払いますから！」